MBTIの16タイプの中でも「職人気質」と呼ばれるISTP型。冷静沈着で実践的、そして自分のペースを大切にする彼らは、さまざまな分野で独自の才能を発揮しています。今回は日本や海外で活躍するISTP型の有名人たちを一挙にご紹介します。芸能人からスポーツ選手、韓国アイドルまで、幅広いジャンルのISTP型の活躍ぶりを見ていくことで、このタイプの魅力をより深く理解できるかもしれません。あなたの周りにもこんな特徴を持つ人はいませんか？
ISTPってどんな性格タイプ？その特徴を簡単におさらい
MBTIを知っている方でも、ISTPの特徴を改めて確認しておくと、これから紹介する有名人たちの行動や考え方がより理解しやすくなります。
職人気質で実践的、問題解決が得意なISTP
ISTPは「内向的(Introverted)・感覚的(Sensing)・思考的(Thinking)・知覚的(Perceiving)」の頭文字を取った性格タイプです。彼らの最大の特徴は、理論よりも実践を重視する「職人気質」にあります。
手を動かして物事を理解するのが得意で、複雑な問題も論理的に分析し、効率的な解決策を見つけ出します。言葉より行動で示すタイプなので、黙々と作業に没頭している姿をよく見かけるでしょう。
ISTPの人は機械や道具の扱いが上手く、何かを分解して仕組みを理解したり、修理したりすることに喜びを感じます。このような特性から、エンジニア、職人、アスリート、パイロットなど、高い技術を要する職業に向いているとされています。
冷静沈着で自分のペースを大切にする特徴
ISTPは危機的状況でも冷静さを保ち、論理的に対処できる強みがあります。感情に流されず、客観的な視点で状況を判断するため、緊急時に頼りになる存在です。
また、自分のペースを大切にし、自由を重んじる傾向があります。規則や型にはまることを嫌い、自分なりのやり方で物事を進めたいと考えます。そのため、時に「マイペース」「つかみどころがない」と思われることもありますが、それは彼らが自分の内面と向き合い、自分自身の判断を信じているからです。
ISTPの人は無駄な社交を避ける傾向がありますが、興味のある話題には積極的に参加します。特に実用的な知識や技術に関する会話では、驚くほど饒舌になることも。
日本の芸能人に見るISTPの魅力
日本の芸能界にもISTP型の魅力を存分に発揮している有名人がたくさんいます。彼らの活躍を見ていくと、ISTPの特徴がどのように仕事に生かされているのかがよくわかります。
佐藤健：職人肌の演技派俳優
佐藤健さんは、役作りに対する徹底したアプローチでISTPの特徴をよく表している俳優です。「るろうに剣心」では、剣術の動きを完璧に再現するために厳しい訓練を積み、「天皇の料理番」では実際に料理の技術を習得するなど、常に実践を通じて役に向き合っています。
インタビューでは「役になりきるためには、その人物の行動や技術を身体で覚えることが大切」と語っており、ISTPらしい実践重視の姿勢が伺えます。また、プライベートではあまり多くを語らず、自分の世界を大切にしているところも、内向的なISTPの特徴と一致しています。
小嶋陽菜：アイドルから実業家へ、ISTPの多才な一面
元AKB48の小嶋陽菜さんは、アイドル時代から「こじはる」の愛称で親しまれてきましたが、グループ卒業後は実業家として新たな一面を見せています。自身のファッションブランド「Her lip to」を立ち上げ、プロデューサーとして活躍する姿は、ISTPの実践力と問題解決能力を示しています。
小嶋さんは「自分が本当に好きなものを形にしたかった」と語っており、ISTPらしい自分の価値観を大切にする姿勢が見られます。また、ビジネスの現場では冷静な判断力を発揮し、感情に流されず論理的に決断を下すところも、思考的(T)な特性を表しています。
新田真剣佑：ストイックな努力家の素顔
ハリウッド育ちの新田真剣佑さんは、役作りのためなら徹底的に体を鍛え上げるストイックさを持っています。「るろうに剣心」シリーズでは、アクションシーンのために厳しいトレーニングを積み、「ブレイブ -群青戦記-」では筋肉質の体を作り上げました。
インタビューでは「役のために必要なことは何でもやる」と語っており、目標達成のために必要な技術を習得する姿勢はISTPの特徴そのものです。また、撮影現場では無駄な会話を避け、役に集中する様子も、内向的で実践重視のISTPらしさを感じさせます。
山内健司（かまいたち）：冷静な分析力で笑いを生み出す
お笑いコンビ「かまいたち」の山内健司さんは、相方の濱家隆一さんとは対照的な冷静さを持ち、ISTPの特徴をコメディに活かしています。彼のツッコミは論理的で的確、場の空気を瞬時に読み取り最適な反応をするセンスは、ISTPの問題解決能力の表れと言えるでしょう。
山内さんは「漫才は相手の動きを見て瞬時に判断する実践的な技術」と語っており、理論より実践を重視するISTPらしい考え方を持っています。また、プライベートではあまり多くを語らず、自分の時間を大切にしているところも内向的なISTPの特徴と一致しています。
スポーツ界で活躍するISTPたち
ISTPの実践的な問題解決能力と冷静な判断力は、スポーツの世界でも大きな強みとなります。日本を代表するアスリートたちの中にも、ISTPの特性を存分に発揮している選手がいます。
長友佑都：ストイックな姿勢で長く第一線で活躍
サッカー選手の長友佑都選手は、体格的なハンディを克服するために独自のトレーニング方法を開発し、世界の舞台で活躍してきました。彼の「心技体」という考え方は、技術だけでなく身体と精神のバランスを重視するISTPらしいアプローチです。
長友選手は「常に自分の体と向き合い、最適な状態を探求している」と語っており、自分の感覚を大切にするISTPの特徴がよく表れています。また、ピッチ上での冷静な判断力と状況適応能力は、危機的状況でも落ち着いて対処できるISTPの強みを示しています。
荒川静香：探究心と集中力でオリンピック金メダルへ
フィギュアスケートで日本人女子初の金メダルを獲得した荒川静香さんは、技術の完成度を追求する姿勢にISTPの特徴が表れています。特に「イナバウアー」と呼ばれる技は彼女の代名詞となり、その美しさと完成度は世界中で称賛されました。
荒川さんは「一つ一つの動きを身体で理解し、感覚を研ぎ澄ませることが大切」と語っており、感覚的(S)なISTPの特性をよく表しています。また、大会本番での冷静な判断力と集中力は、プレッシャーの中でも実力を発揮できるISTPの強みと言えるでしょう。
朝倉未来：多方面で才能を発揮する格闘家
格闘家の朝倉未来選手は、RIZINでの活躍だけでなく、YouTuberとしても人気を集めています。格闘技の世界では冷静な分析力と瞬時の判断力を発揮し、相手の弱点を見抜いて効果的に攻める戦略は、ISTPの問題解決能力の表れです。
朝倉選手は「常に自分を進化させるために新しい技術を学び続けている」と語っており、実践を通じて成長するISTPの特徴がよく表れています。また、格闘家としての活動以外にも様々な分野に挑戦する多才さは、興味のあることに積極的に取り組むISTPの一面を示しています。
韓国アイドル界のISTPスター
K-POPの世界的な人気に伴い、韓国アイドルのMBTIタイプにも注目が集まっています。ISTPタイプのアイドルたちは、その独特の魅力でファンを魅了しています。
BTSのSUGA：クールな職人気質のラッパー
BTSのSUGA（ミン・ユンギ）は、グループのメインラッパーであり、プロデューサーとしても高い評価を得ています。彼の作詞作曲能力と音楽制作へのこだわりは、ISTPの職人気質をよく表しています。
SUGAは「音楽は感情を伝えるための道具」と語っており、実践的な視点で音楽と向き合う姿勢はISTPらしさを感じさせます。また、ステージ上ではカリスマ性を発揮する一方、プライベートでは静かで内省的な一面を持つところも、内向的なISTPの特徴と一致しています。
TWICEのナヨンとミナ：対照的な魅力を持つISTPメンバー
TWICEのナヨンとミナは、同じISTPでありながら異なる魅力を持つメンバーです。ナヨンはグループのセンターとして明るく活発な印象がありますが、実は内向的な一面も持ち合わせています。一方、ミナは繊細で優雅なダンスが特徴で、静かな佇まいの中に職人的な完璧主義を感じさせます。
二人とも「練習を通じて技術を磨くことが大切」と語っており、実践重視のISTPらしい考え方を持っています。また、グループ活動の中でも自分のペースを保ち、必要な時に的確に意見を述べる姿勢は、ISTPの冷静さと判断力の表れと言えるでしょう。
LE SSERAFIMのチェウォン：客観的視点を持つリーダー
LE SSERAFIMのリーダーを務めるチェウォンは、冷静な判断力と客観的な視点でグループをまとめています。彼女のリーダーシップは命令するタイプではなく、状況を分析して最適な解決策を提示するISTPらしいものです。
チェウォンは「メンバー一人ひとりの強みを活かすことが大切」と語っており、論理的に物事を考えるISTPの特徴がよく表れています。また、パフォーマンスの完成度を高めるために細部にこだわる姿勢は、職人気質なISTPの一面を示しています。
IVEのユジン：完璧主義と天真爛漫の両面を持つ
IVEのユジンは、完璧主義と天真爛漫さという一見矛盾する二面性を持っています。パフォーマンスに対しては妥協を許さない厳しさを持ちながら、普段は自然体で飾らない魅力を持つところが、ISTPらしい多面性を感じさせます。
ユジンは「自分の感覚を信じてパフォーマンスすることが大切」と語っており、感覚的(S)なISTPの特性をよく表しています。また、グループの中で必要な時に的確な判断を下す冷静さは、危機的状況でも落ち着いて対処できるISTPの強みを示しています。
アナウンサー・モデルなど多彩な分野で輝くISTP
ISTPの特性は、アナウンサーやモデルなど、一見ISTPらしくない職業でも大きな強みとなります。彼らがどのようにしてISTPの特徴を活かしているのか見ていきましょう。
弘中綾香：集中力抜群の努力家アナウンサー
テレビ朝日の弘中綾香アナウンサーは、冷静な判断力と実践的なアプローチでアナウンサー業界で活躍しています。彼女の「テレビ朝日・弘中美活部」などの企画は、自分の興味のあることを実践を通じて深めるISTPらしい取り組みです。
弘中アナは「伝えることは技術であり、常に練習が必要」と語っており、実践重視のISTPの特徴がよく表れています。また、バラエティ番組でのテンポの良い進行は、状況を瞬時に判断して最適な反応をするISTPの問題解決能力の表れと言えるでしょう。
川後陽菜：元アイドルから多方面で活躍するマルチタレント
元乃木坂46の川後陽菜さんは、グループ卒業後にタレント、モデル、ゲーム実況者など多方面で活躍しています。特にゲーム実況では、ゲームの仕組みを理解し効率的に攻略する姿勢に、ISTPの問題解決能力が表れています。
川後さんは「興味のあることに徹底的に取り組むのが楽しい」と語っており、自分の興味に従って行動するISTPらしい考え方を持っています。また、様々な分野に挑戦する多才さは、新しい技術や知識を習得することを好むISTPの特徴と一致しています。
桃月なしこ・新條由芽：モデル界で活躍するISTP
コスプレイヤーからモデル、女優へと活躍の場を広げている桃月なしこさんと、モデルとして活躍する新條由芽さんは、ISTPの特性をファッションの世界で発揮しています。二人とも細部へのこだわりと実践的なアプローチで、独自の表現を追求しています。
彼女たちは「自分の感覚を大切にしながら、技術を磨くことが成長につながる」と語っており、感覚的(S)で実践重視のISTPの特徴がよく表れています。また、撮影現場での冷静な対応と状況適応能力は、ISTPの問題解決能力の表れと言えるでしょう。
ISTPの偉人たち
歴史を振り返ると、ISTPの特性を活かして偉大な功績を残した人物も少なくありません。彼らの生き方からは、ISTPの可能性の広がりを感じることができます。
葛飾北斎：職人気質が生んだ浮世絵の巨匠
江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎は、90年の生涯で3万点以上の作品を残したと言われています。彼の「富嶽三十六景」シリーズは世界的に高い評価を受け、西洋美術にも大きな影響を与えました。
北斎の「画狂老人卍」という号や「まだ何も描いていない」という晩年の言葉からは、技術の完成を追求し続けるISTPの職人気質が伺えます。また、70歳を過ぎてからも新しい表現方法を模索し続けた姿勢は、実践を通じて成長するISTPの特徴をよく表しています。
ブルース・リー：理論と実践を極めた武道家
武道家・俳優のブルース・リーは、独自の武術「ジークンドー」を創始し、東洋の武術を世界に広めた人物です。彼の「水のように」という哲学は、状況に応じて最適な対応をするISTPの適応力を象徴しています。
リーは「知識だけでは不十分で、実践を通じて体得することが大切」と語っており、理論より実践を重視するISTPの特徴がよく表れています。また、既存の武術の型にとらわれず、実用性を追求した姿勢は、効率的な問題解決を好むISTPの一面を示しています。
ISTPの有名人から学べること
これまで紹介してきたISTPの有名人たちの生き方や考え方からは、多くのことを学ぶことができます。彼らに共通する特徴から、ISTPの可能性と魅力を探ってみましょう。
自分のペースを守りながら極める姿勢
ISTPの有名人たちに共通するのは、周囲の評価や流行に流されず、自分のペースを守りながら技術や表現を極める姿勢です。佐藤健さんの役作りへのこだわり、SUGAの音楽制作への姿勢、ブルース・リーの武術への取り組みなど、彼らは自分の内側から湧き出る情熱に従って行動しています。
この「自分軸」の強さは、ISTPの大きな魅力であり強みです。周囲の期待や評価に振り回されず、自分が本当に大切にしたいものを見極め、それに向かって着実に歩みを進める姿勢は、現代社会を生きる私たちにとって大きなヒントになるのではないでしょうか。
多才な能力を発揮できるISTPの可能性
もう一つの特徴は、ISTPが様々な分野で才能を発揮できる多才さです。朝倉未来選手の格闘家とYouTuberの二刀流、川後陽菜さんのタレント・モデル・ゲーム実況者としての活躍など、ISTPは興味のある分野に次々と挑戦し、実践を通じて技術を習得していきます。
この「何でも自分でやってみる」精神は、ISTPの実践重視の特性から生まれるものです。理論や説明を聞くよりも、実際に手を動かして体験することで理解を深めるISTPは、新しい分野にも臆せず挑戦できる強みを持っています。この特性を活かせば、一つの道にこだわらず、人生の様々な場面で才能を発揮することができるでしょう。
まとめ：ISTPの魅力再発見
ISTPの有名人たちの活躍を見てきて、このタイプの多様な魅力が見えてきたのではないでしょうか。職人気質で実践的、冷静沈着で自分のペースを大切にする彼らは、それぞれの分野で独自の才能を発揮しています。自分の感覚を信じ、実践を通じて技術を磨き、状況に応じて柔軟に対応するISTPの生き方は、現代社会を生きる私たちに多くの示唆を与えてくれます。あなた自身がISTPなら、これらの有名人の生き方から自分の可能性を再発見できるかもしれません。そして、あなたの周りにISTPの人がいるなら、彼らの内に秘めた才能と情熱を、新たな視点で見つめ直してみてはいかがでしょうか。
